どんなに親しくなっても守るべき領域があるのです。「親しき仲にも礼儀あり」ということでしょうか。
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書籍情報
書籍名:祇園の教訓: 昇る人、昇りきらずに終わる人
著者:岩崎峰子
出版社:幻冬舎
レーベル:ー
発売日:2003年07月01日
購入日:ー
読了日:2012年08月04日
レビュー日:2012年08月04日
目次
第1章 お座敷で知った、一流になる人の共通点
一生懸命な人には、自然に応援団がつきます
もの静かで謙虚な稲盛和夫さん
豪放■落な本田宗一郎さん
義理と人情の人、佐治敬三さん
苦労を顔に出さない塚本幸一さん
誰に対しても誠実な湯川秀樹先生
小説のモデルにしていただいた、有吉佐和子さん
仕事ができる人ほど現場が好きです
交渉の席は、即断即決
「さぼる」ことにも意味があります
花には早咲きと遅咲きがあります
調子が悪い時にこそ、耐える力が備わります
一流の男性ほど、目立たない洒落をしています
服装で相手への思いやりが伝わります
靴を見るとその人の生活がわかります
第2章 祇園で通じる一流の人のお金の使い方
トップに立つ人ほど質素な生活を心得ています
出すべきお金は惜しまずに出します
現金授与の現場でわかった人になり
少しの御祝儀で楽しさが倍になります
幸せも不幸も運ぶお金の扱い方
第3章 祇園で出会った一流の生き方、考え方
一流の男性ほど子どもの教育に手を抜きます
「可愛い子に旅をさせる」学生時代のお燗番のアルバイト
「娘さん」にも責任があります
「トイレ掃除」は跡取りの仕事
奥様は奥向きをしっかり取り仕切っています
祇園甲部はファミリーレストラン?
おつきあいする女性で男性の評判が決まります
人の上に立つ人は、教わり上手、楽しみ上手です
小さなプレゼントでセンスがわかります
お刺し身のツマを残す人には首をかしげます
ハンカチ一枚をキッチリ取りに来る人の器量
葬儀でわかる男の花道
第4章 人の心を引きつける接待術・会話術
人づきあいが苦手だからこそできる人づきあい
”ごもく入れ”に徹して徹底的に相手の話を聞きます
話し手の気持ちになってそのまま受け取ります
十五分で初対面の人の気持ちをほぐします
”礼儀正しい応対”が気難しい人の心を開きます
欲しいものは自分のお金で払います
いつも陽気な人ほど本当は難しい人です
第5章 座を盛り上げるための芸妓の会話術
扇子一本で分けるもてなしの一線
苦手なタイプの人ほどていねいに接します
思い切って人の胸には飛び込むと道が開けます
置屋「岩崎」の教訓
第6章 常にお客様に気を配る芸妓の仕事術
顔を覚えてもらうことからスタート
徳利の傾きも見逃さない機転と気配り
”基本的な仕事”を習得することが重要です
自分の個性を消すほど真似をします
峰子流プロフェッショナル仕事術
お客様のサインの入った扇子は他では使わないのが仁義
きっぱり断わったお座敷があります
舞妓から芸妓へ、そして引退まで
第7章 ツーカーでわかる祇園のチームワーク
裏方の人は意外な情報を持っています
置屋でのチームワーク―女衆の奮闘
お茶屋さんのチームワーク―下足番、お■番の人たちは縁の下の力持ち
芸妓、舞妓、お座敷での役割分担
街全体で舞妓を育てます
祇園甲部のシステム
第8章 祇園がくれた思い出
岩崎のおかあちゃんが教えてくれた大切な言葉
潔かったHさん姐さんの思い出
巴御前は軽トラックに乗って
東京・新橋のまり千代姐さんと海老のテンプラ
東京芸大は芸者さんの行く大学?
祇園甲部ではおたふく風邪を郵便局で治します
舗装道路は細い?広い?
ゆり子さん姐さんの思い出―無言参りと千年の恋
これからの祇園甲部へ
祇園甲部で遊びたい人のために
感想・備忘
2012年当時に記載したレビューを転記します。
私が最初に読んだ著者の本。
他の本と違い、ビジネス書的な体裁になっているため、一番読みやすいと思います。社会人になったばかりの頃に読み、流石に祇園甲部の出来事がそのままあるわけではないけれど、似たような自体になった時に考え方の一つとして役に立ちました。
ちなみに中古で買ったのですが、「人付き合いが苦手だからこそできる人付き合い」の部分だけ折り返しがしてあって、「前の人はここが心に響いたんだな…」とちょっとしみじみしました。
私は、「落ち込んでいる人を励ますのは難しいものです」の項が印象深かったです。著者が心の師をする谷川徹三氏のエピソードで、昭和天皇とご学友だった谷川氏は、終戦直後、勉強会でお会いする昭和天皇のネクタイがいつも同じであることに気がついたそう。当時は食糧難で、天皇は「国民が食べられないのに自分たちだけが食べるわけにはいかない」とおっしゃって、「お芋が三つにめざしが二匹、お茶碗にお粥一膳というお食事を召し上がっていらっしゃったそうです。」とのこと。
谷川先生もそんな生活を送っておられたのですが、陛下のネクタイがいつも同じというのはあんまりだと思い、「陛下、ネクタイをお持ちしましょうか」と伺われたそうです。すると陛下は、「いや、このネクタイは良子(香淳皇后様)がきれいにツギを当ててくれて、ていねいにアイロンをかけてくれるからこれでいいんです。大丈夫です」とおっしゃったそうです。
谷川先生は小さな声で、「峰子ちゃんね、私はなんておこがましいことを陛下に申し上げたんだろう」とうなだれています。私も胸がいっぱいになりました(今でもこのお話を思い出すだけで涙が出そうになります)。
でも、私も一緒になってしょんぼりしていてはいられません。わざと「いやっ!ほなったらうちがもろたらよかったんやねぇ」と言ってみました。谷川先生がちょっと微笑まれたのを見て、ほっとした私でした。
(p177~178)
著者は本当に谷川氏がお好きで、どの本にも谷川氏の話が出てくるのですが、この逸話はこの本だけではないのでしょうか。
慕っているからこそ、著者はこの話をされた谷川氏の「落ち込み」を理解し、「励ます難しさ」を改めて感じられたのだと思います。
「うちがもろたらよかったんやねぇ」も、きっと他の人が言ったら「なんでやねん!」的な気になるんでしょうが、それまでの著者を知り、心を許しているからこそ、谷川氏も著者の心を感じて自然に微笑まれたのではないなかなぁ…。
私もよくこういった状況に対峙することがありますが、こればかりは、(良心からだとしても、)おべっかやその場しのぎで言っても、信頼した方からの言葉でなければ響かないのだろうと思います。難しいですね。
しかし、表紙の舞妓時代の著者がすごく綺麗で、目次ページ下部にも芸妓時代の写真があるのですが、他の芸妓さんに比べて圧倒的に目をひきます。正直態度うんぬんじゃなくて、この美貌があったら何しても可愛いなー、と思ってしまいます。
印象に残ったところ
反対に、苦労が身につかない方がいらっしゃいます。それは「人ができないような苦労をしてきた」とおっしゃる方です。そんな方に限って苦労がお顔に出て「なーんも苦労なんかしたあーらしへんやん。あほくさ!」ということになります。
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私たちはお座敷に伺う時には襖を開けて、扇子を一本置いて「おぉーおきにぃ」と挨拶してかたお座敷に入ります。これは扇子一本の向こう側は上座(お客様)、こちら側が下座(舞妓・芸妓)というケジメを表したものと、先輩達に教わっていました。どんなに親しくなっても守るべき領域があるのです。「親しき仲にも礼儀あり」ということでしょうか。
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書籍など
その他補足
著書の本をあと2冊読んだのですが、本記事にまとめます。
感想などは読了時点でレビューしたものを転記します。
1冊目:芸妓峰子の花いくさ: ほんまの恋はいっぺんどす
読了日:2012/09/17
<目次>
序章 祇園甲部という花柳界
芸は芸術
舞妓、芸妓の起源
祇園甲部の必修科目
大事な役目がある場所
第1章 「運命の橋」を渡る
「うちは帰らん」
父の血、母の血
一人遊びが好き
コスモスのお名前
夜中の舟遊び
ニッキに出た判決
お池にはまって…
お今婆さんという人
橋の向こうから来た人
悪魔の家
ジョンがジョン太になった日
押し入れに直行
一度言いだしたらきかない子
「うちは峰子でええ」
第2章 置屋の小さな跡取り
表向きの食事、奥向きの食事
きれいすぎても、汚すぎてもあかん
いけず顔の素性
まさかの真実
八重千代の絶頂期
お今婆さんとマッカーサー
あきれはてた身勝手
姉の本心
トイレ掃除の特別な意味
置屋のシステム
姐さん芸妓のもとで
六月六日の初稽古
初舞台で大ミス
一番いやだったこと
寄り道の波紋
お花がだし巻きに
井上流で行く
第3章 舞妓試験
「おとめ」にあって
誰にも渡したくない役
はじめて人の死に直面して
頭の中がぐちゃぐちゃに
置屋の掟破り
見えない傷
一人前の女に
試験前
結果の発表
「おかあちゃん」と呼んだ日
お今婆さんの最期
お茶遊びのルール
前途多難のお茶屋見習い
はじめてのお座敷のお客さま
お雛さま事件
舞妓あこがれのモデル
「いけず」に負けない法
第4章 売れっ子の悩み
舞妓の店出し
一力亭さんのはじめてのお呼び
朝六時から深夜一時、二時まで
ワーさんの怒り
プレゼントはビートルズ
もっとも影響を受けた方
恥ずかしい思い
いやな予感がする
「お茶を引く人」の気持ち
包丁を突きだした日
一番の座
痴漢と対決
ねたみやライバル心に取り囲まれて
どこまでもプロに
二度目の「おとめ」
私に足りないもの
最後の押し入れ
第5章 一度きりの恋
「水揚げ」と「襟替え」
捨てた皇太子のサイン
倒れても休みたくない理由
右の腎臓が停止
お見舞いのコスモス
心の扉を誰かに開けてもらいたい
「三年間、毎日来てください」
病み上がりのお座敷
舞妓最後の日
自分で汚した着物
世間知らずの自立劇
肉じゃがに挑戦
好きな人の前だと
三年目を目前にした夜
ニューヨークのホテル
大恋愛と芸道と
第6章 ある決意
父とした約束
夏の軽井沢出張
女王さまが嫉妬された!?
三度目の嘘
利夫さんが「勝新太郎」になった日
舞だけでは食べていけない
「もうちょっと濃いめが…」
家元の涙
「岩崎の家族」問題
一から出なおし
終章 最後の最後まで
無言の知らせ
とんだ再会
常識ではどこまでもはかれない
そっと「さようなら」
<感想など>
[あらすじ]
5歳で祇園の置屋に入り、跡取りを宿命づけられ、厳しい修練を経て、15歳で舞妓に。「100年に1人」とも言われる存在で、連続6年間、売り上げナンバーワンを達成。華麗なお座敷での、とびきりの人々との刺激的な出会いのかずかず。その一方で、売れっ子ゆえに体験しなければならなかった、想像を絶する女の修羅場。そんな、起伏のはげしい人生の中で見つけた、運命の恋!祇園のありのままが浮かびあがる。
井上真央ちゃんが数年前にドラマでやった原作です。
第五章以降が勝新太郎との不倫話になります。それまではその後出されている著書にも出てくる話のような、祇園のお話。全体的に話や時系列があっちこっちして読みづらいので、この人を知らない人がみたら「???」ってなるだろうなぁ…と思いました。
個人的にはこの本を最初に読むメリットはないと思うので、岩崎さんの他の本を読んだあとに、岩崎さん自身のこと(他の本で言われていることのベース体験や、人格形成の過程など)を知りたいと思ったら手にとるべきかなと思いました。
出版のきっかけが書かれていないので(花柳界の誤解をときたい、というのはきっかけではないから)なぜこのタイミングでこの方が本を出したか分からないのですが…勝さん関係ネタで「書きませんか」的な感じだったのかなー。没後4年で、悪名のリメイク版が出たくらいしかなく…当時サッカーに夢中だった私には覚えていない&分かりませんが…。
個人的に、訪日したエリザベス女王&エジンバラ公の話が面白かったですwエリザベス女王が用意された料理に一度も箸をつけないし、質問しても返ってこない…やることもなく暇な時間を過ごすだけであったし、料理を作ってくれた職人さんに失礼ではないか…と、内心プリプリしていた(正論ですが…)ところ、旦那さんのエジンバラ公に呼ばれたので隣で色々会話していたところ、どうもエリザベス女王の目が冷たい…。
イタズラ心が芽生えてもっと寄り添うように首をかしげたりしてみたところ、女王がすごく機嫌が悪くなった…と。
普通の女子の世界ww女王可愛すぎるww
エジンバラ公大好きなエリザベス女王にしてみれば、それは機嫌も悪くなるでしょうよ…。元々来日前から「芸者に会うの楽しみ!」とかエジンバラ公が言ってて、祇園に女王は嫉妬していたんじゃないですかね??とか邪推。
2冊目:祇園のうら道、おもて道: 女の舞台、一流の事情
読了日:2012/08/27
<目次>
第1章 祇園町の主役は「二十四時間営業」です
朝のお稽古帰りは「お茶屋まわり」で営業します
お座敷は一日十軒以上がノルマです
舞妓は祇園町の景色の一部です
華やかな舞台の裏は「白塗り」のピエロ
置屋の朝はクラシック音楽で始まります
十キロの衣装を身につける「おこしらえ」
化粧でその日の調子がわかります
お風呂で背中を流すのは女衆さん
着物に三本しわが入っただけでもわかります
職業柄、五円玉ハゲのヒミツ
赤坂や新橋の姐さんとの交流
舞妓さんは筋肉質?
仕事と好きは別物でした
第2章 オンナの世界で生きるということ
「女の園」に育てられました
言葉遣いも板につくといよいよ「店出し」です
一流のお客さまからエネルギーをもらいます
弱みを見せるとイケズの種になります
スターを「ダスト」にしたがるのはなぜ?
女の嫉妬は怖いです
実の姉・八重千代のイケズで打たれ強くなりました
一歩、町を出ると、女は結束します
四世家元・井上八千代の存在感
女も惚れる、絶品の「ちゃり舞い」
三味線でクラシックを奏でる地方さん
おっきいお師匠さんも骨抜きにした、峰子のツボ押し
第3章 人生は愛とイケズの繰り返し
四度目の改名で、人生の仕切り直し
天国へ行ってしまった二歳の娘
お今婆さんがやってきた!
複雑な家庭事情が私を大人にしました
五百万する器で普通に食事をしました
「おとめ」もくらった、おっきいお師匠さんのお稽古
お客さんも喜ぶハプニングだらけの子役の舞台
遠足に届いた塗りの三段弁当
押入れは「母の胎内」
おかあちゃんは「イケズ顔」
『妹背山』で恋やつれ
反省しきり、「白蒸し」の引き祝い
が・は・くの妻として
第4章 花見小路を行き交う青春日記
裸の舞妓さん、オッパイの品評会
舞妓さんが、新幹線で横川の釜飯を売る?
髪結いさんのいない海外巡業はヒヤヒヤ
ハワイに降りたった、舞妓集団
越中ふんどしは手を拭くもの?
すいか二十個をベンチに差し入れ
オバケ屋敷に、お客様も拍手喝采
有名百貨店社長の常磐津語り
「割れた」ではなく「増えた」と言います
元首相のニックネームは「博文」
おうどん屋さんに全員集合!
一力茶屋の巴会
見習い初日のお客様は映画監督エリア・カザン
司馬遼太郎先生のお座敷「竜馬授業」
苦手な方とのつきあいはキャベツの千切りに似ています
夏の軽井沢、谷川徹三先生と朝十時のデート
第5章 お花とご祝儀、祇園町の経済事情
三味線の音が流れる祇園の町並み
八坂神社の門前として栄えました
中学生で進路を決める、現代の舞妓さん事情
舞妓・芸妓は生きる芸術品dす
命と同じくらい大切な扇子
堂本先生からいただいた秋草の舞扇
お財布を持たない舞妓の金銭感覚
お座敷遊び、会計のしくみ
お花代もいろいろ
一生懸命務めたからいただけるご祝儀
あえて受け取らなかった贈り物
千点にものぼる着物の山
置屋の廃業を決意した三十歳
芸妓は個人事業主です
国や行政も応援してほしい、伝統芸能の後継者
第6章 町家と路地から見る京都
花見小路の細路地が遊び場でした
義太夫さんが焼いてくれたおかき
春は祇園新橋の桜と都をおりです
「コンコンチキチン」のお囃子に夏を感じます
舞妓の秋は、温習会と時代祭りで忙しいのです
福玉とお雑煮で迎える正月
京都の東西南北
漬物、主菓子、鯖寿司…美味しいものの宝庫です
ぶらっと出かける、近所の散歩コース
あとがき
<感想など>
[あらすじ]
人生は愛とイケズの繰り返し。成功は、細いトンネルの先にある。400年の伝統が培った、人間の器を大きくするお金と言葉。
[裏帯]
女の世界では、男の人の鶴の一声が威力を発揮します。実力者から「あの子はいい」などとお墨付きがもらえれば、誰も文句は言えない雰囲気になるのです。
それが逆に、心の内側の嫉妬を増幅させ、その分、攻撃の仕方が陰湿になります。女性の心理とは実に厄介です。私も女性ですが、オンナというものの正体がいまだにつかめないでいます。
「峰子」から「究香」改名した後に出た本。
『祇園の教訓』と内容がかぶっている部分もありますが、こちらでしか見れない話もあり、面白かったです。
例えば、司馬遼太郎氏がお座敷を訪れた際に話した内容…。
高野山金剛峯寺の奥の院には、織田信長、豊臣秀吉の墓碑があったそうです。それを聞いた私は、京都の大徳寺総見院で大きな茶会に参加した際に、信長さんのお墓を見たのを思い出し、
「弘法大師の高野山は真言宗やけど、総見院は禅宗のお寺。宗派が違うのに、何で両方にお墓があんにゃろ」
「織田信長の菩提寺を名乗る寺院は、全国に何十ヵ所もあるんやで」
「違う宗派でも問題はないの?」
「宗教はまあいろいろあるけれども、それは『大きな一つ』の『部分』のレベルの話なんやないか。真言宗でも禅宗でもキリスト教でも、宗教は全部が大きな一つのもので、そのなかのどこのどの部分を信じるかは、その人の意思であり自由であるというのが僕の考えやにゃ」
このお話をうかがい、なるほど、日本にとどまらず世界を行脚されいぇいる先生の視野は大きく広いと感じ入った次第です。
(p180~181)
私は司馬先生はあまり読まないので詳しくなかったので、余計にこのお話はなんだか面白かったです。この他に司馬氏については、どんなに遊んでもお座敷を22時になると抜けて家に帰っていたそうで、妻みどりさんへの、新聞記者時代に忙しかった分の罪滅ぼしだというネタも…。
明治の元勲らのネタをあさっていた身としては、遠い未来に過去の政治家や司馬氏のような著名人に興味をもった人が、こういうネタを求めてこの本を読むのかもなぁ…と、全然関係ないことを思ってしまったのでした…。
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