片づけとは、一つひとつの過去に片をつけていくこと。
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書籍情報
書籍名:人生がときめく片づけの魔法
著者:近藤麻理恵
出版社:サンマーク出版
レーベル:ー
発売日:2010年12月27日
購入日:ー
読了日:2016年04月29日
レビュー日:2016年04月29日
目次
はじめに
第1章 片づけても、片づけても、片づかないのはなぜ?
片づけを習ったことがないから、片づけられない
「一気に片づけるとリバウンドする」にだまされないで!
「毎日少しずつの片づけ習慣」では一生片づかない
「完璧を目指さない」の大いなる落とし穴
片づけはじめたそのときから、人は人生のリセットを迫られる
収納が得意な人ほど、モノをためる人になる
「場所別」はダメ、「モノ別」に片づけよう
性格別に片づけ法を変えても意味はない
片づけは祭りであって、毎日するものではない
第2章 まずは「捨てる」を終わらせる
一気に、短期に、完璧に、まずは「捨てる」を終わらせる
モノを捨てる前に「理想の暮らし」を考える
触った瞬間に「ときめき」を感じるかどうかで判断する
同じカテゴリーのモノは、まとめて一気に判断すること
「思い出品」から手をつけると必ず失敗する
捨てるモノを家族に見せてはいけない
家族にイライラするときは、自分の部屋に原因がある
自分がいらないものを家族にあげるのはやめる
片づけとは「モノを通して自分と対話する作業」である
捨てられないと思ったときの対処法
第3章 「モノ別」に片づけるとこんなにうまくいく
片づけの順番 「モノ別」に必ず正しい順番で片づける
衣類 家にあるすべての服をまず床に並べる
部屋着 「捨てるのはもったいないから部屋着にします」は禁句
衣類の収納 「たたむ収納術」で収納スペースの問題は解決できる
服のたたみ方 ピタリと決まる、一番正しいたたみ方
衣類の並べ方 クロゼットの中にときめき感を仕込む裏ワザ
靴下類の収納 靴下もストッキングも結んではいけない
衣替え 季節が変わっても衣替えをしない収納法
本の片づけ方 すべての本を床に全部並べてみる
未読の本 いつか読むつもりの「いつか」は永遠に来ない
残すべき本 「殿堂入り」の本は迷わず手元に残す
書類整理 「書類は全捨てが基本」でまったく問題なし
書類あれこれ やっかいな書類はこうして片づける
小物類 「なんとなく」ではなく、「ときめくモノ」だけを残す
小銭 合言葉は「小銭を見たら、財布にイン!」
小物類あれこれ なんとなく置いてある「捨てるべきモノたち」
思い出品 実家を思い出品の避難場所にしてはいけない
写真 過去の思い出よりも今の自分を大切にしよう
私は見た!信じられない「大量のストック」あれこれ
「適正量のカチッとポイント」がくるまで減らしつづける
感情を信じて行動すると、すべてがうまくいく
第4章 人生がキラキラ輝く「ときめき収納レッスン」
家にある「あらゆるモノの定位置」を決める
モノを捨てる前に「収納のワザ」に走ってはいけない
収納は「限界までシンプル」にする
収納場所は「分散」させない
「行動動線」と「使用頻度」は無視してもオーケー
積んではダメ、基本は「立てて収納」する
「市販の収納グッズ」は使う必要なし
バッグは「バッグの中」に収納すると便利!
バッグは「毎日、空」にする
部屋の一角を占領する大物は全部「押し入れ」に入れる
「浴室」と「キッチンのシンク」には何も置かない
本棚の一番上の段を「マイ神棚」にする
「見られたくないモノ」はクロゼットの中に飾る
衣類は買ったらすぐにパッケージから出し、タグをはずす
包装シールがつくりだす「情報の多さ」を侮ってはいけない
大切にすればするほど、モノは「あなたの味方」になる
第5章 人生がドラマチックに変わる片づけの魔法
部屋を片づけると、なぜかやりたいことが見つかる
人生をドラマチックに変える「片づけの魔法」効果
「片づけの魔法」で生きていく自信が生まれた
それは「過去に対する執着」か、「未来に対する不安」か?
「モノがなくてもなんとかなる」と思えるようになる
おうちにあいさつ、してますか?
あなたの持ちモノは、あなたの役に立ちたいと思っている
お部屋と体はつながっている
「片づけると運気が上がる」は本当か?
「本当に大切なモノ」の見分け方
ときめくモノに囲まれた生活を送ると幸せになれる
本当の人生は「片づけたあと」に始まる
おわりに
感想・備忘
2016年当時に記載したレビューを転記します。
母の日のプレゼントで買ったのですが、母はもう持っていたので私が読みました。
片づけコンサルタント、近藤麻里恵さんの記念すべき1冊目の著書です。
今更よみました。
私が買った本は、なんと35刷目!さすが、今では世界各国で翻訳されている大ベストセラーですね。
今年に入ってからこんまりさんの出ていたTV番組をみる機会があって、みたあとから今でも、私も片づけ中です。
先日長距離移動があったので、その途中に読めるように購入し、一気に読みました。
それは、私のお伝えしている片づけ法が、たんなる片づけノウハウではないからです。片づけという行為自体は、あっちのモノをこっちに移動する、こっちのモノをあの棚に収納するという単純作業の連続です。行為だけで見れば、小学校一年生でもできることのはず。それができない、もしくは片づけても元に戻ってしまうというのは、そもそも習慣を継続できなかったり、意識の問題だったり、つまり精神面(マインド面)に原因があるのです。
つまり、「片づけはマインドは九割」なのです。p6
片づけはマインド、斬新ですね~。
かくいう私も、片づけを始めてから、部屋がきれいになったことは勿論、自分のなかでの大きな変化は、「衝動買いをしなくなった」ことでした。今までもなんとか「止めたい」と思っていたクセだったので、これには本当に自分でびっくり&感動。
心がときめくモノだけに囲まれた生活をイメージしてください。それこそ、あなたが手に入れたかった、理想の生活ではありませんか?
心がときめくモノだけを残す。あとは全部、思いきって捨ててみる。
すると、その瞬間から、これまでの人生がリセットされ、新たな人生がスタートするのですp64
こんまりさんの片づけで一番特徴的な、「ときめき」。
この観点で判断していくと、では、「ときめかないけどどうしてこれが捨てられないんだろう…」というモノが出てくる出てくる。
そして、そこで初めて、「どうして自分はこれを持っているんだろう」と、改めて確認することができるんですね。これがリバウンドしない大きな要因なんじゃないかなぁと思います。
このように「過去に対する執着」と「未来に対する不安」にとらわれているとき、つまりモノが捨てられないときというのは、「今、自分にとって何が必要か。何があれば満たされるのか。何を求めているのか」が見えていない状態です。自分にとって必要なモノや求めているモノが見えていないから、ますます不必要なモノを増やしてしまい、物理的にも精神的にもどんどんいらないモノに埋もれていってしまいます。
では、「今、自分にとって必要なモノ」をはっきりさせるためにはどうしたらよいのかというと、それはやっぱり不必要なモノを捨てていくことです。どこか遠くに探しに行ったり、新しく買いに行ったりする必要はありません。今、自分が持っているモノにていねいに向き合い、いらないモノを増やしていくだけでよいのです。p239-240
私が捨てられなかったモノに対してもっていたのは、服では「いつか着るかもしれない…」「似合わないけど流行りのデザインだし捨てるの勿体ない…」という、ほぼ見栄。
あとは、「可愛いから頻繁に着るのはもったいない!特別な日に着よう!」と思って全然着れていないものたち…特別な日が年に何回あるんだよ、という…。
小物類に対しては、「せっかく買ったし、きれいに片付いたあとに飾ったら可愛いかも…」「ひとからせっかくもらったものだし、捨てるのもったいない…」とか。
はたと気づけて、踏ん切りがつきました。
全然着ない服は一気に処分!(残ったお気に入りをヘビロテしてクタクタになっちゃっても、また似たようなやつを買えばいいし!)
贈答品のタオルとかは、「そのまま誰かにあげられるかも」とか謎の思考回路で箱から出してなかったけど、全部開封して使いだしました!(代わりに古いタオルは一気に処分!)
インテリアになじまない小物類は捨てて捨てて捨てた!(プレゼントでもらったものたちには、ありがとうと心からお礼を言って)
するとどうでしょう。
「あぁ、自分はこういうものが好きで、こういうものが似合う」というのがハッキリわかって、モノを買うときに「これ本当に好きか?」と本能的に考えるようになり、結果衝動買いがなくなる。
まさに魔法…!!
個人的にキュンときたのは、キッコロのTシャツを数年着続けているこんまりさんのこの一文。
さすがメイドインジャパン、とタグを確認したら外国製で、日本の万博の公式グッズなんだから日本製にしておこうよと一瞬しらけそうになるのですが、それでもやっぱり捨てられない
p2354-265
ときめくモノに理由はいらないのですね。
印象に残ったところ
「捨てる」ことだけを考えて片づけをすると、不幸になります。なぜなら、本来片づけで選ぶべきなのは、「捨てるモノ」ではなくて「残すモノ」だからです。
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本当に大切なモノを大切にするために、役割を終えたモノを捨てるのです。
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私たちが生きているのは「今」です。「過去」がどんなに輝いていたとしても、人は「過去」を生きられるわけではありません。今ときめくことのほうがもっともっと大事だと、私は思います。
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思い出のモノは、それを手で触って捨ててあげることで、人は初めて過去と向き合えるのです。
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それでも、ここにモノがあるという事実。それは過去に、他人ではなく、ほかならぬ自分自身が選択した結果、そこにモノが存在しているのです。
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書籍など
私が購入した当時はサンマーク出版のものが出ていましたが、いまはKindle版 or 河出書房新社版が購入できるようです。
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