有難いことに夏の賞与をいただいたので、欲しかった史料用の桐箱を買いましたので備忘録。
買った桐箱
A4サイズの入る桐箱。2つ買いました。
1つは鳥尾関係の古書と雑誌、あと1枚ペラの文書を。文書入れるようにもう1つ欲しくなりました。
深さがあるので得庵全書をいれてもまだ余裕です。
もう1つはそれ以外の細々した古写真を含めた古書を。
後述しますが、興風集(久坂編)と、河本くんの記念碑の写真を並べて置いてみました。
私だけがエモさを感じます。
市販の防虫剤をいれて蓋をし、並べて置くとこんな感じになりました。
プロジェクターの高さがちょっと足りなくて、いつも段ボールとかを敷いていたのですが、桐箱の上に置いたら良い感じです。
Uターンして一番良かったのは、家が広くなったので念願の作業部屋ができたことでした。
プロジェクターの投影先にちょうど作業デスクがあるので、作業をしながら最近は海とか森とかの映像を流して癒されています。
この部屋は本棚を四面(デスクのほうには、デスクの下に文庫用の低い本棚)に配置して、ようやく実家などに預かってもらっていた本たちを置けるようになったので、スペースを気にせずカテゴリ分けして本を並べるとものすごく楽しい。
蔵書家さんはもっと立派な書庫をもっていらっしゃる方がたくさんいますが、今の私はこれが限界です。。。
新潟関係と長州関係の棚。
右上の棚を整理していて、猛烈に読み返したくなりました。ノンフィクションっぽい書き方の小説寄り本たちですが、思い出深いです。本間精一郎を取り扱った「幕末の影武者」とか本当に最初の頃にお小遣い貯めて買った本なので、懐かしい。
下段はありがとうマツノ書店さんという感じ。
前原一誠と奥平謙輔のことを、市島謙吉絡みで昔新潟カテゴリでエピを漁っていたのですが、全然記事にしていないのでいつか記事にしたいです。
新書や単行本には、ちょっとずつ中性紙を巻いていくぞー。
桐箱に入れた史料たち
鳥尾関連の箱にいれたものは過去記事でいくつか紹介しているので省きます。
絵はがきと古写真。
一番左の山本帯刀(幕末の長岡藩の家老)のものだけ個別記事で未紹介ですが、右2つは記事にしています。
河本杜太郎は、天保12(1841)年に現在の新潟県十日町で生まれた志士です。 老中安藤信正を水戸藩士が中心となって襲撃した『阪下門外の変』で、その浪士の一人として参加した河本は、討ち取られ文久2(1862)年1月15日に亡くなりました。享[…]
長岡藩絡みで、長岡の明治期の名士の本2つ。
左は野本恭八郎(互尊)のもの。購入した当時は申し訳ないことに全然知識がなく、「だれか分からないけど新潟の人の本だから買っておこう」と入手していたのですが、この4月に試験の関係で長岡に一人で行ったとき、駅前ブラブラしていたら博物館があって「あーーーー!!!」って思いました。
コロナの関係で予約しないと入れなかったので、いつかリベンジしたいです。
その前にちゃんと読まないと。。。
カバー掛かっているのでわかりづらい本が続きますが、雑誌系。
一番左は高島鞆之助の責任で発行された明治初期の軍人というか警察部隊の規則本みたいなやつです。
真ん中は鳥尾特集号の大道、一番右は日本大家論集。
一時期は鳥尾の書生でもあった、川合清丸という人がいます。 この人が中心になって結成した、日本国教大道社より発行された『大道』(昭和13年6月号)という雑誌に、小弥太の娘、廣子さんが寄せている思い出話をご紹介します。 なお、今回は書籍通り[…]
少し前、大和魂辨妄という鳥尾の論文が掲載されている『日本大家論集 第八編』(明治21年4月25日/博文堂)という雑誌を購入しました。 仕事でなかなかゆっくり見る機会がなかったのですが、ようやく目を通しましたので、今回は大和魂辨妄の前に掲載[…]
そして興風集。
数年前に購入できたのですが、同じ発行年、同じ版(私の物は明治元年の1冊だけの、松下村塾版)でも、どうも見開きのレイアウトとか色々違うバージョンがあるようなのですよね。明治二年のものを含めた2冊セットで出回っているものもあるようです。
これ本当に、高校生の頃にインターネットでネサフしていた当時で、蔵書として紹介している方が4、5人いたので、「よ、読んでみたい~~~」ってすごく思っていた史料の1つだったので、大人になってからご縁があって手に入った時は本当に本当に嬉しかったです。
すごく状態が良くて、大事にされてきたんだなぁ、としみじみ思います。
活版なので久坂の字を読まなくて良いの助かる。
私もきれいな状態で次の世代に遺して行けるよう、大事にしていきたいと思います。
そして、桐箱に今回入れられず、申し訳ないことに段ボール+防虫剤が継続になってしまったのが古島一雄です。。。
この本はいまだにNDLに入ってない様なのですが、本当に三浦関係のおもしろエピ多すぎてありがとうしか出てきません。
(個人送信サービスをまだ登録してないのですが、そっちだと入っているのかな、、、)
以下が、現時点でこの本から起こしたものです。
消えていた記事の上げなおしその2です。 2010年10月31日にアップした、鳥尾と三浦と山縣のめちゃめちゃ好きな逸話です。 奇兵隊のヤンチャ者にイタズラされる山縣。 三浦観樹将軍の邸内巨石あり。幅間餘に亘り長さ丈許を過ぐ。只徒に門内に[…]
一個前の記事で書いた三浦の嫁取り話がすでに文字起こしされて残っていました。 というわけで我慢できなかったのでアップします。 三浦観樹、其子の為めに妻を娶る。新婦は、相州農家の出なり。會て三浦家に仕ふ。将軍夫妻、其端正貞淑を認めて嘆賞不措[…]
残念ながらこの本はかなり状態が厳しく、今回断腸の想いで箱のほうを処分することにしました。
本のほうは、消毒などしながら様子見です。
本当にだめだ―、となったら、それこそ自炊するしかないのかなぁ…と思っておりますが、やっぱり元々「本」として産まれたものであれば、どんな紙使っているかとか、重さとかを含めて作品だと思うので、それ一式で保存していきたいなぁ…というヲタク心なのでした。
購入先
なおこの桐箱、楽天で購入したのですが、よくよく販売元確認したら新潟の企業さんだったので嬉しかったです。
昭和25(1950)年創業という有限会社ナガノ産業さん。
有限会社ナガノ産業 - https://www.naganos.com/
今度は文書用の浅い桐箱が欲しいなぁと思いました。