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【読書記録】うたがいの神様

会議での他人の意見、恋人の無茶な言い分、世の中の不条理。それに文句を言ったり否定するのも大切だけど、「でも」の前に「ありかも」と言ってみる。言ってから何がありか考えてみるのも、ありかも。
ー 122ページ

書籍情報

書籍名:うたがいの神様
著者:千原ジュニア
出版社:幻冬舎
レーベル:ー
発売日:2011年09月14日

購入日:ー
読了日:2014年08月24日
レビュー日:2014年08月24日

 

目次

はじめに 鵜呑みは正直呑んでません
その1 食後は食前
その2 実ってもないのに頭垂れるな
その3 腑に落ちるべからず
その4 オッス!オラ、おばはん
その5 「頭の中の消しゴム」で整理整頓
その6 思力向上で世の中向上
その7 珈琲好きは珈琲嫌い
その8 一番煎じは苦い
その9 割り勘する男より、割り勘された女を恥じるべし
その10 真面目は不真面目
その11 寂しがり屋は会話上手
その12 この世に笑えぬことはなし
その13 優しいは易しいにあらず
その14 友達100人できるかな
その15 女のかわいい、男の怖い
その16 人間で良かった!
その17 「面白い」は絶対売れる
その18 テレビは人生を救う
その19 毎日が土曜日
その20 「あたりまえ」の中に「すごい」がいっぱい
その21 先輩は選べる
その22 家は最高のプラモデル
その23 ヒックリカエルをウケイレル
その24 支持率は期待値にあらず
その25 あんなバカね、でも好きよ
その26 しゃがんでしゃべってやらへんぞ!
その27 いつもの食事にひと手間を
その28 犬も歩けば骨拾う
その29 賛否の否とやる気は比例する
その30 美談とバカ話は、紙一重
その31 かつがれたのはオレ、かつがせたのもオレ
その32 「何してた?」より、「何やりたかった」か
その33 目線ストッパー、視線ダイエット
その34 それ、ほんまにつぶやきたいか
その35 こんな時だからこそ?
その36 「不謹慎使い」にご用心

 

感想・備忘

2014年当時に記載したレビューを転記します。


最近チハラトークにハマっていたこともあり、ブックオフで購入しました。
私は千原ジュニアってあまりよく知らないほうなのですが、そうか彼の思考回路ってこうなってんだなー、と「へぇ」の連続でした。
すべらない話などで、「今回は不発な話が続くなー」というときも、ジュニアさんのトークはそこそこ安定の面白さだなぁと思うのですが、彼のあのトークの元はここなんだろうなと。

ほんとに笑いをいうものを追求してる、芸人は”芸”がない奴がなる、なんて本書のなかで言っていましたが、それでもやっぱり「プロ」だよなぁ、思ったのはこの一節。

以前、トーク番組でバレリーナを引退された草刈民代さんが、文明堂の「カステラ1番、電話は2番」のCMでちっちゃいキャラクターが踊っているのを見て、私はバレエを始めましたって言ったんです。それを受けて僕は、「エラいところから始めましたね。グリコのおっさん見て、マラソン始めるようなもんですよ」って言って。その、2秒後ですよ。「関西の人間はグリコのおっさんが走っているイメージあるけど、全国的には『くいだおれ見てドラム始めたみたいなもんですよ』って言ったほうが良かった!」と気付いた。「なんでそこグリコ言うてまんねん、俺は!」と猛反省ですよ。今でも悔しい。その日の夜は本当に、寝られなかったです。

p14-15

 

ちょっと個人的に面白かったのは、「その4 オッス!オラ、おばはん」の話。
この人意外と分かりやすく見てくれとかそういうの気にするタイプなんだなー、となんかちょっとモヤモヤしてたのですが、一冊全部読み終わって、そうじゃなくて、「いや、この人そもそもめっちゃ臆病なんじゃ?」と。
寂しがり屋、と自身のこと言っているところもあったけど、中学時代のこともあり、この人根本的にはものすごーくネガティブなんじゃないのかなぁ。(お兄ちゃんがポジティブとか楽観的とかをすべてお母さんの子宮から吸い取っていったような気もする)
最悪のほうを最悪のほうを想像し、そのなかでギリギリの面白いところを歩いたり選んだりしてんのかなー。だからそういう、外れているというか危機管理の薄い人みるとイッラァ!とするんじゃ…。

「その15 女のかわいい、男の怖い」で、男の怖いをそこまで否定するのもちょっと意外だったけど(笑いに変えられそうじゃないか?)、それも結局上の認識したら納得。そんな現在の私のジュニア観。

一番笑ったのは「その25 あんなバカね、でも好きよ」。そのしゃべくり観たかったなぁ。

ちなみに、今年40歳というジュニアさん。「その22 家は最高のプラモデル」では「40歳までに家買いたい!」と言っていましたが、購入(?なのか分かりませんが)したようです。

「千原ジュニア アンティーク調で装飾されたオシャレすぎる自宅をTV初公開!」ー話してSukatto(スカッと)!!
http://ameblo.jp/sukattostaff/entry-11448057109.html

しかし、この人「結婚したい」言ってるけど、本心はそんなに結婚したくなさそうだよね。


ここから2024年の感想です。
10年前の私に言いたい。

ジュニアさん結婚してお子さんもできたわよ!!!

ハイタッチ、ハイボールを経てのざっくりYoutube、面白いです。
これからも応援しております。

ざっくりYouTube

私も大人になったので、文庫版を新刊で買いなおそうと思います。

 

印象に残ったところ

朝食後は、昼食前。昼食後は、夕食前。前とか後とかは、そもそも何を基準に見るかで変わるもの。まだまだいける、まだまだ終わりはない。自分さえそう思っていたら、見えるものがある。
ー 12ページ

世の中が悪ければ悪いほど、おかしければおかしいほど、笑いにする部分はいっぱいできてくる。「世の中が良くなってほしい」という思いほど、お笑い芸人にとって遠いものはないと、僕なんかは思うんです。
ー 25ページ

これは断言してもいいですけど、頭の中が汚い人は、部屋の中も汚いです。
ー 32ページ

芸人は、思力を使って世界を見る、笑かす、そういう職業だと思うんです。
ー 36ページ

ちなみに僕が「怖い」のは、笑いを作る場所を与えてもらえなくなること。
ー 78ページ

どんなに悪い状況になったとしても、その仕事のことをどこかで面白がっていられるかどうか。それが大事なんです。
ー 96ページ

「落とす」じゃなくて、「受ける」「認める」。その楽しさを伝えていくというのが、今のバラエティ番組の役割というと大げさですが、今の僕の、大事にしたい気分なんです。
ー 126ページ

 

書籍など

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