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【読書記録】やりたいことの見つけかた-89歳、気ままに独学

老いにともなうさびしさに飲みこまれてしまわないように、なにをすればいいのでしょう。
それにはね、獲得体験を増やすことだと思います。昨日できなかったことが、今日はできるようになる。それはやっぱり楽しいことです。
ー p104 -105

 

書籍情報

書籍名:やりたいことの見つけかた-89歳、気ままに独学
著者:若宮正子
出版社:中央公論新社
レーベル:ー
発売日:2024年07月08日

購入日:2024年08月01日(楽天ブックス)
読了日:2024年08月
レビュー日:2024年09月28日

 

目次

はじめに
第1章 こわがらず飛び込んでみよう!
第2章 飽きたらやめちゃえ
第3章 「英語」は間違ってナンボ
第4章 目的はわくわくすること。ノルマを課しちゃダメ
第5章 「やりたいこと」の見つけ方、お教えします
第6章 新しく知る喜びは、失うさびしさを超える
第7章 「将来」に備えない。年寄りですもの、この瞬間を楽しもう
第8章 理科と社会に「いま」がある
第9章 「友だち力」と「心の居場所」
第10章 本から学ぼう
第11章 教えることは、学ぶこと
第12章 AIはコワい? いいえ初心者の味方です

感想・備忘

著者の若宮正子さんは、1935年東京生まれの御年89歳。
東京教育大学附属高等学校(現・筑波大学附属高等学校)卒業後、三菱銀行(現・三菱UFJ銀行)へ勤務され、同居する母親の介護をしながらパソコンを独自に習得されました。
そして、雛人形を正しく配置するiPhoneのゲームアプリ「hinadan」を定年後に開発されたことをきっかけに、米国アップル社の世界開発者会議「WWDC 2017」に特別招待され、2018年には国連総会で基調講演を行うほか、政府の「人生100年時代構想会議」をはじめ「デジタル社会構想会議」などに委員として参加されるなど、シニアの星として取り上げられることが多い方です。

著書がいくつか出ているのですが、まとめ的になっている本書が今年刊行されていたので購入して読んでみました。久しぶりにゆっくり本を読むことができたので、リハビリを兼ねていたのですが、文字も大きく読みやすかったです。

上述の通り「シニアの星」的に本の紹介やメディアでは取り上げられるので、「誰でもできるよ」的な感じなのか、そうはいってもめちゃくちゃ才能あふれる方なのでは…、みたいな思いがよぎりますが、読後の感想としては非常にバランスのとれた、私のような凡人でも真似できる生き方が書かれていて良い本だったと思います。

まず、この本は海外一人旅でのトラブルや、予定が狂ってしまったが何とかなった、というちょっと破天荒なまーちゃん(「正子」さんなのでこの愛称)の思い出話から始まります。
ともすると脳筋パワー系ごりごりの破天荒陽キャみたいなイメージを持ちがちなのですが、一冊読み切ると私はこの方は自分自身を過大評価せず、かといって悲観することもなく、「今を存分に楽しむが、未来を考えて準備はしておく」という非常に現実的な方だという印象を受けました。

初めはとにかく、「ネット」が使いたいという一心で、パソコンを買いました。「ネット」というものを使えば、家にいながらいろんなひととおしゃべりできる、と聞いたからです。私は当時、50代の終わり頃でした。退職後には、90代の母を介護することが決まっていたので、外に出てひとと会う機会が減ってしまうことを恐れていました。

p37

ということで、彼女は自分のその先のことを考えて、定年前に布石をうった結果が「パソコン」だったわけです。
銀行を定年まで勤めあげた、というだけで、ニコニコ楽しそうに見える彼女のメンタルの強さ(それは決して脳筋的なものではなく、何があっても結果としては前向きになるように積み上げた努力の結果だと思う)を感じます。

私は高校を卒業してすぐに就職し、銀行を定年まで勤め上げました。これだけ聞くと、「どこがレールから外れているの?」と思うでしょう。でも、この時点ですでに、同世代の常識からは外れています。
当時の女性は20代で結婚し、子どもを生んで、専業主婦になるのが定番だったのです。60歳過ぎまで働く女性なんて、ほとんどいなかったんですよ。
さらに、私は結婚していません。もうこの時点で「ヤクザな女」なんです。この「ヤクザ」といういい方は、友人が使っていた言葉で、気に入ったので私も使っています。本当のヤクザということではないですよ。アウトサイダー的な生き方を選択している自分たちを、少し自虐的に、でもおもしろく表現したのが「ヤクザ」です。

p78~79

これを読んだとき、某航空会社のグランドスタッフとして定年まで勤めあげた方と昔一緒に仕事をした時のことを思い出しました。その方も独身で、当時は非常に珍しかったそうで一緒に仕事をしたおねーさま方から「本当にすごいのよ」と聞かされたものです。
今ではそんなことは無いと思いますが、まーちゃんの勤めていた頃の銀行と、このGSの方が務めていた頃の航空業界というのは同じ空気だったのではないかと思います。そこでアウトローな生き方をするということで受ける、良い意味でも悪い意味でも視線や言葉というのは、そこに生きた当人しかおそらく分からないことでしょう…。

まーちゃんも例で出している、「そろそろ子どもは?」「2人目はいつ?」以外に、独身の方が親戚から浴びる面倒くさい言葉第一位は「結婚まだ?」「彼女(彼氏)いるんか?」だと思います。
この手の問いかけが「しんどい」「うぜぇ」というのは私も私の友人と話していてもみんな同意見なのですが(結婚はまだいいが、子ども系は一人で解決できないので病むという子が多い)、私はある時期からこの手の問いかけは鳴き声と一緒だな、と思っています。

この手のことを言ってくる人はほとんどは悪気なく、ようは「私はあなたとコミュニケーションがとりたいのですが会話の糸口がないので、鉄板だと思われるとりあえずこの話題でいきます」みたいな感じだということです。
なので適当に返事して違う話題を振ってあげれば良いのです。
相手はヲタクじゃないのでこちらの趣味を理解して「最近どこの城いった?」などという気の利いた鳴き声をかけてこないので、本当に嫌だったら「次から声かけるときは「どこの城いった?」って聞いてくれると嬉しい」と答えておけば次回から親戚の方々はそのように声をかけてくるでしょう。
で、コミュニケーションの意味での鳴き声ではなくて本当に何かよく分からないけど何かマウントを取りたいだったり、無意識に相手のことを傷つけて自分が優位に立ちたいと思っている人は、適当に返事をして話題を変えてもまた話題を戻してくるし、次回も同じ声掛けをしてくるので、それで見分けて処せば良いと思います。

「独居老人」という言葉は「孤独死」とセットでなんだか恐ろしいもののように捉えられています。だから結婚しなければ、家族を持たなければと、追い詰められているひともいるのではないでしょうか。
でも私くらいの歳になると、結婚したけれど配偶者が亡くなってしまい、また一人になったという人もたくさんいます。そうすると結婚経験があろうとなかろうと、独居老人になる。お子さんがいたって、同居していなければ独居です。どっちみち、近い将来「きちんとした奥さま」は絶滅し「ヤクザ奥さま」ばかりになります。一歩先んじておきましょう。

p80

ということで、ココ・シャネルよろしく、まーちゃんは結局は人は「孤独」であって、そうならないためにはどうするか、ということを分かっていたのだと思います。
ここで大事なのは、結婚しないのほうが得だということでもないし、子どもや配偶者がいても無意味、ということは決して言っていない、ということですね。昨今YoutubeやSNSなど見ているとすぐ対立構造を作りがちな流れですが、対立したところで自分たちの何かが変わるかと言ったら、なにも変わらないと思うのです。

私は「未来」や「将来」というのは希望であって、「生きる」というのは今だと思っているのですが、人は今を生きるためにはこの「希望」がないと辛くなるのです。
希望というのはどういうことかというと、今の延長戦上にしかないもの、つまり今日をいきて、明日も生きていると得られる何かだと思うのですが、これが本書で言っている、「やりたいこと」、そしてそれを独学していく方法に繋がっていくのではないかな、と思いました。

ノルマはなくてもいけれど、やりたいことの目的は決めておきましょうか。「なんのためにやるのか」ということを、考えておくんです。それは思い浮かべると、あなたの心がワクワクすることにしましょう。
たとえば、私がプログラミングを始めた時は「お雛さまのゲームを作る」と明確に決めていました。英語を勉強するなら、「海外旅行で、現地のひととおしゃべりしてみたい」「洋画を字幕なしで観てわかるようになりたい」といったことでいいんです。
では、「TOIECで800点以上とりたい」は、どうでしょうか。これは目的ではなく目標ですよね。いえ、あなたがテストの点数を上げることに心からの喜びを見出すひとなら、それでもいいんですよ。でもそうじゃなくて、会社で評価されるからとか、その点数だとひとに自慢できるから、といった「ひとの目」を気にしたものなら、違うということです。
p76~77

このあたりは一日一生を読んで感じたことを全く一緒でした。(関連記事:【読書記録】一日一生
先ほどの鳴き声の話で、悪意を以て話しかけてくる人たちの老後がほぼほぼ悲しいことになるのはこのためです。つまり、他者評価(他人から自分がどう見えるか、他人と比較して自分はどうか)に依った考え方で生きてしまっているので、「希望」が無くなりやすく、絶望しやすい。能動的に生きていないので、明日やりたいことが特にないんです

私の人生でこのパターンを一番身近に、かつ最初に感じたのは父方の祖母でした。
家に遊びに行っても、晩年病室に行っても、「誰も私に会いに来てくれない」「ほかの病室の人は良い服を着ているのに私は前と同じものを着ている」「誰も私のことを必要としていない」「でもあそこの人は根性悪くてひどい」と、ネガ+突然の隣人ディスみたいなことを言い出して、孫ちょっと引いてしまっていました…。
(病院にいた時は父が毎日会いに行ったり、定期的に洋服買っていったりはしていたし、私が会いに行っている側から「誰も会いに来てくれない」は目の前の私は幽霊なんか…?と思った)
祖母がこうなってしまった原因はいくつかあるのですが、結論としてはいわゆる「趣味がない」「やりたいことがない」に尽きるんです。
だから、彼女にとっての1日の感情の起伏は誰かから与えてもらうもので、自分が能動的に行って得られるものではない。これは一番生きていて辛い状態です。
病院の人になる前は、彼女はまーちゃんと同じように日本舞踊を習っていたので、例えば、病室で今まで習った日本舞踊をまとめてみる、とか、できたはずなんです。でも、それは彼女にとっては「やりたいこと」じゃなかったので、生きる希望にはならなかったんですね。

私にとって幸いだったのは、私は幼少期に今からは信じられないくらい病弱で、頻繁に40度超す熱を出しては病院に運ばれて点滴&入院し、外で遊んでは風邪をひき、保育園に行こうとしたら鼻血が止まらなくて一日中寝ているみたいな謎の生活を送っていたことです。
両親共働きだったので基本的に風邪で休んだら、朝、枕元にめちゃくちゃにご飯と飲み物、本とビデオ(ビデオ)などを親が置いていくので、それを一人で適当なタイミングで飲んだり食べたりし、入院しているときは1日一人でベットにいるので、子ども心に「私が窓の外を見ている8時間で、学校では私の知らない8時間がみんなの間に形成されていっているんだな…今度学校に行ったときは私のしらないN時間分の思い出がみんなの中には共有されているんだな…」と思ったものです。
分かるか…小学校で自分の知らない(入っていくことができない)話を周りのみんながしている時の孤独が…。
(ちなみにある時期入院していた時は、その際に買ってもらったセーラームーンのジグソーパズルを延々毎日やり直して「昨日より早くやる」とタイムアタックしていました。今はスマホがあるから良いですな…)

老いにともなうさびしさに飲みこまれてしまわないように、なにをすればいいのでしょう。
それにはね、獲得体験を増やすことだと思います。昨日できなかったことが、今日はできるようになる。それはやっぱり楽しいことです。
ー p104 -105

なので、冒頭にあげたこの言葉に尽きると思います。
希望は、どんなに小さくても自分自身が行ったことによる結果によるものを、少なくとも1つは持っておいたほうが絶望する機会は少なくなる。1年365日、気温と湿度と天気を記録し続けてグラフにする、とかでもいいと思うんです。1年やったら、2年目もやって、3年目になったら過去のものを比較したらまた新しい発見が出てくるような気がします。

私の「やりたいこと」は、あわよくば誰かと楽しめたらいいけれど、基本的に一人で、家のなかにいてもできること、がほとんどです。他人がいなくていい。外に行かなくてもいい。多分これで、「ブログで書いた記事が一日10人以上に閲覧される!」とかを目標にしてたら絶望する人生だったと思うのですが、そうではないので15年間サーバ代とドメイン代を払い続けてやっているのだと思います(広告費で回収できる目途は無い)

ただ、これをちゃんと行動にまで落とし込めたのは30過ぎてからでした。
それまでは上述の、自分の知らないN時間がおそらく無意識にトラウマで、無言の空間も嫌で、とりあえず人と会うと喋りまくるコミュニケーションしかできなかったのですが、30過ぎてふとした瞬間に「黙る(聴く)」というコミュニケーションを会得して平穏になりました。

きっと、祖母も現代によみがえってゆっくりこの話をすることがあったなら、「でも、やりたいことが見つからないんだよ。まーちゃんみたいにコンピューターを買うお金もないし、海外旅行に行くこともないし…」と言ったでしょう。
本書には、そんなことを想定して先ほどの温度と湿度を記録するレベルのお金のかからなさで、まーちゃんが例をいくつかあげてくれています。それをしろ、ということではなく、「その程度のことでもいい」ということです。

本書が言っていることは、シニアに特化した話ではなく、若者世代でも絶望しがちな人にも十分響く内容で、つきつめると「一日一生」と同じ。他人と比較することなく、昨日の自分よりも今日の自分が成長したな、と、目の前のことを小さいことでもコツコツ自分のペースでとにかくやってみようよ、ということです。
どんなに小さいことでも、能動的でなければ自分の血肉にはならない。ハードルは低くくていいんだ、失敗してもいいんだ、だから、とりあえずやりたいことが無かったら、好きなことをヒントにしてみたら?ということを、まーちゃんは実体験を元に語っているのです。

私はネット上でのお友だちもたくさんいますが、同じマンションに住んでいる方との、ご近所付き合いも盛んです。お茶会やお食事会をすることもありますし、お友だちが長期で不在にするときは鍵を預かったりもします。排水管点検などに立ち会えないときには、私が代わりに立ち会ったりして。
持ちつ持たれつの関係であることが、心地よいんです。
助けてもらうために友だちを作るのではありません。自分が助けてもらうのは結果的なこと。自分にできることを無理のない範囲でやっていると、助け合いの輪に加わることができます。
ーp148

というわけで、本書の後半にいくと、先述の孤独の正体(原因)がうすうす思い当たる読者も出始め、そのあたりでまーちゃんは人との関わり方を書いていってくれています。この本は、どうやってやりたいことを見つけて、それをきっかけにして人とどのように関わっていくか、ということが裏テーマであるとも感じました。

前半のほうで出てくる徒然草のくだりが、この辺にきてグサグサくる人もいるかもしれません。

わからないことを素直にひとに聞けない。それは「不機嫌老人」の兆候かもしれません。
(略)
不機嫌老人がかわいそうなのは、その行動が迷惑であることを、誰にも教えてもらえないこと。隣に誰かがいて、「今の時期は風邪が流行っているから、病院にくるひとが多いんだね」「なんで遅れてるんだろう。どこかで事故があったのかな」などと話してくれれば、むやみにひとにつっかかることもないでしょう。
孤立するから、不機嫌になっていく。そして不機嫌だからひとが離れていく。この悪循環をどこかで断ち切る必要があります。
ーp161~162

これもシニアに限らずグサグサくる人が多いのではないでしょうか。
結局、この不機嫌老人は孤独を解消するため、誰かとコミュニケーションを取りたいからそれを「不機嫌」な言葉や態度で発している。先述した「鳴き声」の話と全く一緒で、これしかコミュニケーションをとる方法が分からないんですね。

うまくコミュニケーションが取れないときは、無理やり人の輪に入ろうとせず。あえて「孤独」になって、自分自身のやりたいこと、ワクワクすることを見つけて楽しむのもありだと思います。そうしたら、そのワクワクをきっかけに、新たな人の輪に入っていける可能性もあるのだよ、と、直接は書いていないけれど、まーちゃんは伝えてきてくれている気がしました。

 

印象に残ったところ

楽しかったけれど、なんらかの事情でやめてしまった。それをまた始めるのは、一から始めるよりハードルが低いもの。当時は「なんの役にも立たなかった」と思った習い事でも、蒔いておいた種が芽を出すように、あとから花を咲かせるかもしれませんよ。
― p36

「どんなことでも必死に頑張ればできる」なんてことはありません。限界があります。ある程度のところで見極めて、その虚しい努力から撤退し、他の「自分に向いた世界」に転身することは、決して恥ずかしいことではありません。
ーp74

自分に必要なものがこの世にないならば、作ってみる。そんな道もあります。
ーp88

自分の仕事の知識なんて、リタイアしてしまったらもう必要ない。そんなふうに思っておられるのであれば、少しまわりに目を向けてみてください。きっと、その知識を生かせる場があるはずです。
ーp92

ネットで文章を書いているのは若いひとが多いので、高齢者の書き手は貴重だと注目を集めるかもしれません。自慢話は読者をウンザリさせますが、失敗談は貴重です、喜ばれます。たくさん書き残してください。
ーp108

何歳からでも、人生は変わる可能性があるんです。だから、とにかく今を楽しく充実させることが一番大事なのだと思います。
ーp112

これは、犬にとっての1年は人間の7年に相当することから、7年かかるような変化がたった1年の間に起こってしまう、ということを指す言葉です。
そんなに激しく変化していると、「先憂」しても「後楽」がくるかわかりません。「それでもいいんだ、報われなくても苦労したいんだ」という方を止める気はありませんが、ひとに強要してはいけないと思います。
ーp129

どんな能力が評価されるかは、社会や技術の変化で変わっていくのです。
ーp132

これからは、「体験」が重要な学びになります。「知識」を蓄えることはコンピューターのほうが得意ですから、お任せすればいいのです。
どんな仕事も、AIの手を借りて一緒にやるようになる時代。そうしたら、AIにはない「人間力」がひつようになります。
おいしいものを味わうこと、人情にありがたみを感じること、きれいな景色に感動すること。どれも、AIにはできないことです。こうした体験から、新しい商品・サービスが生まれるかもしれない。前例がないことを生み出し、熱意をもって世に広めていくのは人間の仕事です。
ーp140

社会の変化を体感するには、やはりさまざまな年代の、異なる背景を持った知り合いを増やすことでしょう。若者が車や出世に興味がないのはなぜなのか、本人たちと話してみればわかるはずです。
そして、できれば外国人のお友だちを作ると、さらに視野は広がると思います。日本の、自分の常識が、常識ではないことを痛感させられるでしょう。
ーp174

かっこ悪いなんて思わずに、できないことをきちんと認め、ひとに伝えておきましょう。そうすると、困った時にすぐに手を差し伸べてもらえます。
「なんでもできる」と思われていると、本当にピンチになるまで、誰もあなたのことを気にかけてくれないかもしれません。
ーp192

楽しむうえで大切なのが、柔軟に、好奇心を持って、新しいことを学んでいく「独学」の姿勢ではないかと思っているのです。
ーp198

失敗を失敗だと思わないで挑戦していく気持ちが、私を世界へ連れ出してくれたと思っています。
ーp209

 

書籍など


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