史資料紹介

著作

【鳥尾小弥太】兒戀草004

概要 本文 慳貪の念を去り。無心にして心を生ずれば。情想正しく。魂神安く平かなり。抑も人は。天地の間に生れて。天を頂き。地に往す。日月出没し。晝夜交代し。四時推移し。生死相継ぎ。老幼相倚る。尊卑位を定め。男女其徳を徳とす。譬へば鏡の蓋を開く...
著作

【鳥尾小弥太】兒戀草003

概要 本文 王侯も人なり。匹夫匹婦も人なり。福禄同じからずといへど。人の徳人の道に兩般なし。各其分限に應じて受用すれば。衣食おのづから餘あり。十善法語の不貪欲戒に。世の人暴飲過食して生を傷ひ命を失ふものは比々たり。飢餓凍餒して死するものは。...
著作

【鳥尾小弥太】兒戀草002

概要 本文 手にて携へ足にて行く。何の為めに携へ。何の為に行くとならば。則ち人の事をとり運び。人の道をふみ行ふのみ。抑も身を修め。家を齊(とゝの)へ。各(おの/\)其職分を盡すことは。上天子より。下は庶人に至るまで。かはることなし。就中(な...
鳥尾小弥太

関係者の語る鳥尾小弥太と戊辰戦争(『維新戦役実歴談』から)

概要 冬の東福寺。 維新戦役実歴談という、明治維新の50年後、大正6年に発行された談話集があります。 これのなかに収められている鳥尾に関する記述をずっと紹介したかったのですが、ようやく!! 維新戦役実歴談については、近代デジタルライブラリー...
鳥尾小弥太

【史資料】娘の語る鳥尾小弥太(日野西廣子「父の思ひ出」『大道』 昭和13年6月号)

一時期は鳥尾の書生でもあった、川合清丸という人がいます。 この人が中心になって結成した、日本国教大道社より発行された『大道』(昭和13年6月号)という雑誌に、小弥太の娘、廣子さんが寄せている思い出話をご紹介します。 なお、今回は書籍通りにル...
著作

【史資料】鳥尾の志操を見てみよう

概要 以前この記事でちょっとだけ孫引きした、鳥尾の回顧。 【覚書】私が鳥尾小弥太にハマった経緯をまとめてみた 元ネタは『明道協會要領解説』というものなんですが、孫引きさせていただいた一節が本当に鳥尾の考え方というか人生というかを凝縮したもの...
明治中期以降

【史資料】日野西(鳥尾)廣子の話(日野西侍従夫人の精神修養談)

ひさびさに資料の紹介。『女學世界』の第五巻第六十一号(明治38年)より、「日野西侍従夫人の精神修養談」を。 日野西侍従とは、明治天皇の侍従を務めた日野西資博のこと。 明治には子爵に叙せられたこの家に、鳥尾の娘である廣子さんが嫁ぎました。女學...
明治中期以降

【史資料】三浦梧楼の書(だと思っている)の話と三浦梧楼について

三浦梧楼の書(だと思っている)を一幅所有しているのですが、今日はそれについて徒然と。 三浦梧楼とは はじめに、三浦梧楼(みうら ごろう)とは、幕末から大正時代の人物。高杉晋作が創設した長州藩の「奇兵隊」出身で、明治維新後は陸軍省に出仕。おも...
鳥尾小弥太

【史資料】鳥尾小彌太君小傳(日本大家論集第八編)

少し前、大和魂辨妄という鳥尾の論文が掲載されている『日本大家論集 第八編』(明治21年4月25日/博文堂)という雑誌を購入しました。 仕事でなかなかゆっくり見る機会がなかったのですが、ようやく目を通しましたので、今回は大和魂辨妄の前に掲載さ...
著作

【鳥尾小弥太】兒戀草001

兒戀草について 兒戀草(児恋草)は、鳥尾晩年の著書。明治34年に完成。娘廣子にあてて書かれたもので、「子を思ふ思ひ草の数々よしなしことを書き付けて」と冒頭にあるように、内容は多岐に渡る。 鳥尾の著書としては割合分かりやすい文章で書かれており...