雑記

初心に帰るという話

2023年も最後の一日となりました。
全然まとまっていないのですが、タイトルの通りの備忘録です。

今年も色々と欲しかった本をお迎えしたのですが、なかでも今月お迎えできたのがマツノ書店さんの奇兵隊日記です。

嬉しい~。とりあえず別冊絵図はパラパラと、別冊付録に収録されている解説文を読み終わり、人名検索から鳥尾、三浦、山田鵬輔、堀潜太郎、藤村英二郎のページ番号だけ一覧化したので、年明けからコツコツ読んでいこうと思います。
NDLで読んでいたのですが、紙媒体のほうがやっぱり読みやすい…いやしかし本当に人名索引がすごいなと感動しきりです。

ところで、マツノ書店さんといえば、界隈では有名な山口県にある古書店さんです。
長州に限らず、土佐や会津など広い範囲の幕末明治期の御本を復刻してくださっています。

マツノ書店 - 公式HP

「古書」というジャンルの本を私が初めて購入したのは高校三年生のとき。このマツノ書店さんでした。
史資料のなさすぎる田舎に住んでいた私は近デジ(今の国デジ)に命を救われていたのですが、当時はまだ収録されていた本が今ほど多くなく、「やっぱり自分も読んでみたい」という気持ちはくすぶっていました。

過去記事:【資格試験】準デジタル・アーキビスト講座を受講しました。

マツノさんのことは上述の記事の通り、ネットサーフィンをするなかで見かけるサイトさんのところでちょこちょこ見ていたので、HPを見にいったところ、当時からオンライン販売をしてくださっていました。
ので、部活を引退したあとに始めたアルバイトで毎月コツコツお金をため、確か年が明けてからだったと思いますが、初めて本を買ったのです。
それがこの4冊。

もう本当に本当に、段ボールで届いて開けたときの喜びが忘れられません。
あんなに本を手にとって純粋に喜ぶこと、おそらくもう無いと思います。

大学に入ってからは幕末維新系の本は大学図書館の本を写経する生活をしていました(基本的に終始お金のない学生生活をしていたので、専攻分の論文などをコピーすると幕末維新分の費用が無い)


普通に字が汚いので、正直自分で読みかえしても分からないところがあります。
(のちに先生がゼミ室の本をゼミ室カードでコピーしてもいい温情を下さったので専攻分のコピー費用が浮き、幕末維新分がコピーできるようになったのでこの類のノートは4冊ほどで終わっています)
社会人になって良かったな、と思うのは、このときに写経していた本たちを少しずつお迎えできるようになったことです。立ち読みなどでお世話になったものや好きだったものを、大人になってから新刊や古書店で購入していくことで、お返しが少しでも出来たらいいな…などと、とちょっとだけ思うことで積読が増える罪悪感を帳消しにしようとしていると言えなくもない。

昔読んだ中村俊輔の『察知力』という本のなかで、中村さんは初心に帰ることの話をしていました。
私にもいくつか『初心に帰る』ポイントがあります。
このノートも、最初に買った4冊も、この年に京都の霊山に行ったときもその中の一つです。
きっと、今日この記事も何年か経ったときに見返したら、そのときの私は何かを思い出してくれるのだろうな、と思います。

コメント

  1. さぬき より:

    友 様
    激しい揺れでしたが、被害は ございませんでしたか。お見舞い申し上げます。

    • 友月庵(管理人) より:

      さぬき様
      こんにちは!お正月から驚きましたね。
      私のほうは周囲を含めて幸い怪我も無く、大きな被害が出ずに済んでおります。
      能登のほうの被害が日に日に明らかになってきて心が苦しいところではありますが、できる範囲で支援をしながら、備蓄をして備えていきたいと思っております。
      日本は地震大国ですので、さぬき様もどうぞお気をつけてお過ごしくださいね。
      コメントありがとうございました。

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