大河ドラマ・他作品歴史ネタ

【大河ドラマ】「花燃ゆ」のことを考えるといてもたってもいられなかったので叫んでみる。

タイトル通りです。ニュース発表のあった日にお知り合いから教えてもらったのですが、日が経つごとにソワソワしてきたのでただの心の叫び。

 

心を落ち着けるために現状整理を

平成27年大河ドラマ『花燃ゆ』制作発表!主演は井上真央さん - NHKドラマトピックス

明治維新のまっただ中を生きぬいた女性がいた。
幕末の思想家・吉田松陰の妹・文(ふみ)。
久坂玄瑞の妻となり、激動の長州藩の運命に翻弄されながらも、
新しい時代へと、松陰の志を引き継いでいく…。

いや、本当に、正直、ネタりかの記事のまんまなのだけど…。
「誰それ……」井上真央NHK大河『花燃ゆ』“超マイナー主人公”に、大河ファンから不満噴出か - 日刊サイゾー(ネタりか) ※リンク切れのためリンク解除


一体誰得なのこの大河。

おそらくなのですが、久坂玄瑞はおろか、吉田松陰だって現代では一般的にはメジャーじゃないと思うのですよ。(※私のなかのメジャーの基準は、中学校の教科書レベル)
黒田官兵衛(※2014年大河)だって、戦国好きな人にはメジャーじゃないでしょうよ。でも、「織田信長」(超メジャー)とか、「豊臣秀吉」(超メジャー)とかと関係ある人物、って言われたら、知らない人でも「なんか面白そう…」とか感じるでしょうよ。でもよ、
ヒロインの周囲の人も「誰それ」状態ってすごい冒険だなN●K!!!
しかも100%オリジナル大河。
なにその力の入れっぷり。どうした。篤姫の栄光とかそういうレベルじゃない、どうした、NH●。なにか吹っ切れたものを感じるくらいですが、ここまで不安要素というか意味が分からなさ過ぎると最早頑張ってくれ…!と怖いもの見たさで応援というかワクワクしてきますです。

 

期待することはただ一つ。

「花燃ゆ」は女性の脚本家が2人で担当するそうで、どちらの方の作品も見たことがないのですが、なんか少女漫画ラブコメディーみたいになったり、観ていないけど評判すごかった「江」みたいになったらどうしようとか、清盛のときみたいに音楽変なとこで入ったり役者の演技台無しな演出になっちゃったらどうしようとか、色々、不安なんて上げだしたら切りがないのですよ。

でも私はそれ以上に、今まで史上最高にこの大河に期待していることがあるのです。
それは、ヒロイン「文」さんの夫である久坂玄瑞のキャスティング…!!
だって井上真央ちゃんですよ…!!
井上真央ちゃんの旦那役ですよ…!!!!!

そして自信たっぷりの若者、城下でも評判の美男子、久坂玄瑞が入門。
(※NHKドラマトピック)

もうイケメン以外考えられないじゃない…!!!!!

アホでよい。アホと思われて良い。「人物としてちゃんと描かれてるかが重要だろ!」は当然なのだけど、しかし私はこれにほんとに涙するくらい期待しているのですよ…!!!!私が生きている間に、一回くらい公衆の電波で綺麗な久坂を見せてくれてもいいじゃない!夢をかなえて貰ったっていいじゃない!!嬉しさで泣ける!!だから頑張って「これでもか!!!」というくらい、かっこよくて実力派の、アイドルじゃない俳優さんをキャスティングしてね●HK…!!!少女漫画にするならもうこれでもかというくらい慕われてるホワホワした久坂にしてねNH●…!!

ちなみに見たことのある久坂一覧。(敬称略)
■奇兵隊(日本テレビ年末時代劇スペシャル第5作):永島敏行(公式ブログ
うろ覚えなのですが、素朴な久坂だった気がする。(鎧も茶色とかで)ちょっとしか出てこなかった上に、最後「止めてくれー!」とかいいながら眉間を打ち抜かれて死亡していたような気がするのですが、なんじゃその最後…!!とすごいしょんぼりした思い出。

■新撰組!(NHK大河ドラマ第43作):池内博之
なかなかツンツンした久坂でしたけど、個人的に今まで見た久坂のなかで一番好きでした。池内さんはあと色が白ければ完璧に理想の久坂である。余談ですが、三谷さんのこの大河は、登場人物誰もが「憎くなる」描き方をされていなくて、個人的には好きでした。

■長州ファイブ:増沢望(公式サイト)
真面目なシーンで牛鍋を一人抱えて食べていたシーンが、ある意味久坂を忠実に再現していて「すげぇww」ってなった記憶しかない。

■龍馬伝(NHK大河ドラマ第49作):やべきょうすけ(公式ブログ
登場シーンが衝撃的過ぎて(腹筋が割れる)それ以降見ていないけど、公使館焼き討ちのシーンが原始人と聞いているので、龍馬伝の久坂はアホキャラ設定ということで間違いない。

JINはどうでしたっけね…なんかもう少し観た気がするのですが、思い出せない…。

 

文さんと久坂の外せないエピソード

NHKのドラマトピックスより引用。

松陰が語る最新の世界情勢や社会状況を織り込んだ講義は評判を呼び、次々と入門希望者が集まる。そして自信たっぷりの若者、城下でも評判の美男子、久坂玄瑞が入門。文と久坂の運命の出会いだった。
高杉晋作、伊藤博文、品川弥二郎、山県有朋ら、その後の日本を動かすことになる若者たちから文は妹のように可愛がられ、久坂玄瑞と結婚する。しかし、二人の夫婦生活は長くは続かなかった。時代は幕末の動乱に向かって動き始めていた。

で、おそらく久坂好きの人にとっては周知の例の話を、Let’s 史料。

〇久坂の結婚
さきに引いた横山幾太郎氏の久坂を語る條に、大體次のやうなことが語られてゐる。
―久坂について奇談がある。久坂は幼より父を失つた人の由であるが、獨りポツチなので先生(松陰)はその妹(文子)をめあはせたいといふ考へがあつた。先生の友に中谷正亮と云ふ人があつて、この人は頗る學問を好み、性忠醇、志もあり、かつて父母を失つたが、それそれ三年の喪に服した人である。この日とも常に先生の門に遊び、先生を師として敬事してゐたが、年が多いので(松陰より一歳下)弟子達は皆同輩とはしてゐなかつた。この人が先生の意を悟り、久坂氏にかの妹氏を妻にせよと勸めた。久坂はこの時なほ若かつた。「あの妹さんは不別嬪だ」といつて拒んだ。中谷は嚴然と容を正して「これは甚だ君に似合はぬことを聞く。大丈夫妻をめとるに容色を選ぶべきであるか」と云つたので、久坂も言ひ詰つて遂に諾した。當時、中谷の媒妁は妙(巧い)と傳へられた。―といふのである。弟子達の間でかう噂されたのであらう。
(武田勘治『久坂玄瑞』(マツノ書店復刻版) p61)

「あの妹さんは不別嬪だ」

久坂、 面 食 い … !!!!!
なんて嫌味なイケメン…!!これだからイケメンは…!!!!
まぁでも、「僕にはもったいない、彼女にはもっと似合う良い人がいると思う」とか言って逃げる男よりはいいでしょう。(※木戸孝允もとい桂小五郎に、松陰先生は最初「妹と結婚してくんね?」と言ったけど、「僕はまだ修行中の身なので…」と体よく断られています。まったくイケメンてヤツは…!!!!)

という、ある意味衝撃的なこの馴れ初めが果たして大河で描かれるのかは不明ですが、まぁ、井上真央ちゃんだし、久坂も「喜んで!!!」と言うに決まっていますわな。

ちなみに私は文さんの顔(写真)をみたことがないのですが、古川薫氏の小説のイメージがしっくりきています。
でもこれ完全に松陰先生の有名な肖像画を元にしてるよなぁ…と思ったり。

晋作を迎えた十四、五歳のその小柄な少女は、糸のように目が細く能の小面に似た顔をしていた。
決して美人とは見えないが、血色のよい頬を輝かせた聡明な感じである。
(古川薫『高杉晋作-わが風雲の詩―』p53)

ところでこの小説、高杉晋作が文さんに片思いしている設定で、私のなかではものすごくそれいいなぁ…と思っています笑。なので少女漫画チックな大河になるなら、ぜひそのへん花燃ゆでやってくれないかなぁ…!!

 

文さんと久坂

ところで、文さんと久坂の間には子どもが生まれませんでした。(馴れ初めエピソードは多分関係ない、と思うけど)
そこで、文さんの姉の子ども、「粂次郎」を養子に迎えています。久坂は粂次郎をすごく気に入って、「今日は一緒に添い寝しましたv」とか手紙とかに書いているので、子どもは好きそうなのですな…。
幸せそうな日々もつかの間…久坂は禁門の変で亡くなってしまいます。

文さんはその後、粂次郎の父でもあり、姉(亡くなっている)の夫であった「小田村伊之助」へ嫁ぎますが、その際、生前久坂から送られた6通の書状を一緒に持っていったそうです。これがのちに『涙袖帖(るいしゅうちょう)』という1冊の本にまとめられ、現在まで残っています。

ところが、明治になって、久坂の実子と名乗る少年が現れます。
その容貌が久坂に瓜二つだったため、彼は久坂の息子と認められ、久坂家を継ぐことになりました。
母親は現在まで分かっていませんが、当時存命だった文さん…当時よくあることだったとはいえ、これをどう受け止めたのかなぁ…。

と、なかなかちょっとドロドロというか、ハッピーエンドなヒロインじゃないと思うのですが、そのあたりも「花燃ゆどうなっちゃうの??」と気になる点ではあります。
と、思いつくままに書きなぐってみましたが、ほんとにどんな大河になるのか想像がつかないですねぇ…。
なにはともあれ、私は美男美女の久坂&文さんが見れることだけをとりあえず楽しみにしておきます。
これで話も面白かったらほんと万々歳なんだけどなぁ…!!

*2016/12/17 追記*
これだけ期待しておいてあれでしたが、久坂登場の第3話で鑑賞ドロップアウトしてしまいました…。日曜夜8時にテレビの前に1時間座るってこんなに難しいことだったかな…。
見た目逞しいかつ中身が若干アホっぽい新しい久坂さんでしたが、禁門どんなふうに描かれていたのかなー。
そして別の記事でも言ったかもしれませんが、文さんのお写真が大河効果かかなり出回ってきて、古川氏の小説で抱いたイメージとあまりかけ離れず私のなかでは嬉しい誤差。
そして一坂太郎先生の新書のなかでまさかの久坂秀次郎氏の写真掲載されたので、読んでない方はぜひ買ってください。私は拝み倒したいくらい感動した。久坂の肖像画よりイケメンでした。一坂太郎『吉田松陰──久坂玄瑞が祭り上げた「英雄」』(朝日新聞出版) ー 朝日新聞出版

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