雑記

【覚書】名言メモ~2016年版~

ハッとしたり、心を動かされた名言を集めている備忘録です。

2016年に集めた名言

ジャン・アンテルム・ブリア=サヴァラン

食卓こそは人が初めから決して退屈しない唯一の場所である
(by ジャン・アンテルム・ブリア=サヴァラン)

サヴァラン(1755~1826)はフランスの法律家、政治家で、食通としても有名であり、その名も『美味礼賛』という本まで出し、食にまつわる名言を多く残しているそうです。
私は、人間の三大欲求は「食欲・性欲・睡眠欲」で、人生の3分の2の楽しみは「食べること」というのを小さい頃に聞いてしまったので、どうもその考え方が刷り込まれているようです。
美味しいものを食べる、あるいは、食べ物を美味しく食べることは、やっぱり大切なことだと思うのです。

 

ホセ・ムヒカ

貧しい人とは少ししかものを持っていない人ではなく、もっともっといくらあっても満足しない人のことだ
(ホセ・ムヒカ(ウルグアイ第40代大統領)/2012/6/20 国連持続可能開発会議)

人生で最も重要なことは勝つことではありません。
最も重要なのは「歩み続ける」こと。
何度転んでも立ち上がること。打ち負かされてももう一度やり直す勇気を持つことです。

(ホセ・ムヒカ(ウルグアイ第40代大統領)/2016/04/07 東京外国語大学)

ホセ・ムヒカさんは、ウルグアイの第40代大統領で、大統領時代に月収の9割を寄付し、残り1割で生活する、という暮らしぶりから、「世界一貧しい大統領」と呼ばれていたそうです。

私は、訳もなくただ富を否定して質素を良しとする思想というのは実は好きではなくて(笑)、最初この方の話を聞いたときも「なんかやだなぁ…」と思っていたのですが、蓋をあけてよくよく話を聞いてみると、ムヒカ氏はムヒカ氏の確固たる思想の元にこういった行動に出ていることがわかって、面白いなぁと思いました。

そもそも大統領やそれなりの地位にいる方というのは、亡くなったり怪我をしたりして、その人にしかできない仕事というものが滞ってしまうのが一番まずいわけで、そのためにセキュリティのしっかりしたそれ相応の場所に住んだり、SPをつけたりしているのですが、ムヒカ氏はそういったことも限りなく0、という生活をしていたようです。

家は賃貸の小さな小さな一軒家、唯一の資産は十数年前に買った、これまた小さな軽自動車1台。
閣議にはノーネクタイのカジュアルな格好で参加、各国の首脳と会談することがあれば、節約にと他国の首脳のジェットに相乗りさせてもらう(割り勘とかではない)、という、「大統領」という立場からするとどうなんだ、ということも多々やっているのですが、なぜそんな生活をしているのかと問われたとき、彼ははっきり答えます。
意訳してしまうと、

民主主義とは、多数決である。
大統領は多数決で決まったその国の代表なのであるから、その国の国民の多数派と同じ生活をし、同じ目線で物事を考えなくてはならない。
少数派の暮らしをしていては、国民の多数派を幸せにする政策は行えない。

みたいなことなのですが、つまりは、彼はウルグアイの国民は富めば、自分(大統領)もそれに見合った良い暮らしをするよ、と、訳もなく富を否定しているわけではないのでした。
外語大で語った彼の言葉からは、彼自身がこうした思想を常に持ち続け、自分自身を見失わず歩いてきたからこその、とても力強いものを感じます。

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