京都旅行記

【旅行記】待賢門院の花園西陵を訪ねる~2011年5月 京都~

2011年5月に1泊2日で、崇徳・後白河両天皇ゆかりの場所を巡りに京都に行ってきました。来年の大河ドラマ「平清盛」の盛り上がりはまだなく、静かに堪能できました。
当初2日目早朝に両賀茂神社行く予定だったのですが、葵祭りと重なっていたので急遽変更して2日目を京都西側にしたら割と空いていました。

旅程

○1日目
京都駅→上賀茂神社→下鴨神社→八坂神社→霊山護国神社→安井金比羅宮を通って→建仁寺を傍目に→崇徳天皇廟→京都駅

○2日目
京都駅→法金剛院→待賢門院陵→仁和寺→新熊野神社→新日吉神社→後白河院陵(「土日は門を閉めております」という無情な看板が掲げられた柵から遠く拝む。なぜ土日に閉めるのだ)→法住寺→京都駅

※上賀茂・下鴨:崇徳・後白河の同母姉妹の上西門院統子内親王が賀茂斎院
※法金剛院:崇徳・後白河の実母待賢門院璋子が晩年を過ごしたお寺。この裏手にある五位山中腹の花園西陵に眠る。
※仁和寺:崇徳・後白河の同母弟覚性法親王が第5世門跡。崇徳上皇はここで出家。
※新熊野、新日吉神社:後白河天皇ゆかりの神社。

上賀茂神社

下鴨神社

葵祭り前日に行ったところ、リハーサルをされていました。

 

 

 

祇園の崇徳院廟

建仁寺の近くにあります。行事の時しか開かないようなのですが惜しかったので、格子の間から中をすごく見てました。端から見たら完全に不審者です。

 

花園の法金剛院

  

境内入ってすぐの土蔵の飾りが可愛かった。

拡大。

     

 

御室仁和寺

春季名宝展と第93回流祖奉献全国挿花大会が重なっていていい日でした。
御殿、写真撮っていいか聞いたらOKということだったのでいっぱい撮りました!素敵だった~。

 

御殿で流祖奉献全国挿花大会の行事がちょうど始まったので、周りの人の流れにくっついて見てみた。東日本大震災の犠牲者への黙祷から始まり、おごそかな感じでありました。
時間の関係で途中で退室したけれど、目の前に公家装束を纏われた方がいらっしゃったので、「こんな機会滅多にない!」と、後ろ向いてたのをいいことに観察しました。

高校の修学旅行で行った長崎をなぜか思い出した。

 

新熊野神社

この神社、歩いて回れる範囲は狭いのですがとても気持ちがいいのでおすすめ。

 

立派過ぎるクスノキ。

 

新日吉神社

 

 

花園の待賢門院へ

花園にある法金剛院は崇徳、後白河両天皇の実母である待賢門院 藤原璋子が晩年を過ごしたゆかりの地であるので、今回の京都旅行でも勿論ルートに入れていたわけですが、花園西陵に行けるかどうかがちょっと事前に調べきれていなかったという。
大昔修学旅行で龍安寺かどこかに行った際、なんだか天皇陵は入り口に門があって入れなかったような記憶があったのでちょっと不安だったのですが、「行けばなんとかなるだろう」と思い、とりあえず行ってみたのでした。

ちなみに法金剛院までは、京都駅からバスより地下鉄を使った方が良さそうだったので地下鉄で移動。法金剛院を見終わった後は花園扇野町からバスで仁和寺に向かう予定にしてました。

地図を見ても法金剛院にあった境内図をみても、なんだか行けそうな気がした。

法金剛院の境内図一部。(画像、待賢門院じゃなく待門院になってます…すいません…)
が、境内図だと道があって行けそうな感じがするのですが、いくらお庭をグルグル回ってもそれらしい道がない。まさかよじ登っていくわけにはいかないので、「これは行けないのだな…」とちょっとガッカリしながらも、最後の望みを託して社務所の方に尋ねてみたのでした。
すると、御陵は宮内省の管轄になってしまうため、法金剛院からは行けないとのこと。が、直接行けないだけでぐるっと外側を回れば、御陵まで行けるのだそうな。なるほどなぁ。
社務所の方があまりにも親切丁寧に道を教えてくれたものだから、感化されてお守りを買ってしまいました…ありがたや!(いろんな意味で)
というわけで、時間を確認したらバスの時間まで20分ほどあったので、行けるだろうと教えていただいた道をテクテク歩いていくことに。

法金剛院の西側の通りを、仁和寺方面に向かって北上します。

途中、地蔵院が右手に。

もうちょい進むと右手にフェンスでさえぎられてますが道がありました。

これきっと境内図に出ていた道じゃないのかなぁ、と思いながら、フェンスの間からパシャリ。
ひたすら北上すると道路が三股に分かれるので、右の通りを進みます。

3分ほどまっすぐ進みます。

道路がまた三股に分かれるので、右手に。すぐに御陵の入り口です。

ホントに教えてもらった通りかつなんて分かりやすい説明だったんだと感動。ありがとうございます社務所の方…!ほんと素晴らしい…!

ちなみに、御陵入り口のすぐ右手の土地が着工前のようで、立砂が。

前日の上賀茂神社を思い出してしまいました。

御陵入り口。


御陵。

絶世の美貌を謳われた待賢門院。
(一般が入れる範囲は)小さく質素ながらも、綺麗に整備されてツツジが鮮やかで、夫であった鳥羽天皇の死後剃髪し、晩年は静かに法金剛院で浄土を祈る日々であったその一生が凝縮されているようだなぁと思ったりしながら、静かに手を合わせてきたのでした。

御陵から法金剛院まで戻って5分ほどでバスが来てちょうど良かったです。
今行くなら、さしずめ「私のなかで貴方のイメージは壇○いより松雪○子の方がしっくり来るんですが、どうなんでしょうか」と伺いたいところです。

*2016/12/17 追記*
平清盛の壇さん、めちゃくちゃ良かったですね…!美福門院も良かった…!

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