ダラダラとした雑談です。
だいぶ前ですが、上越市が購入できなかった上杉家伝来の日本刀「山鳥毛」、その後岡山県瀬戸内市がふるさと納税を利用して所有者から無事に購入され、博物館保管となりました。
国外に出ていかなくて本当に良かったです。
私も当時微々たる額ですが寄付しまして、いくつか返礼品を貰いました。(「山鳥毛の魅力」DVDも貰いましたが、見ていて泣いてしまった…)
正直、山鳥毛が上越市で購入できなかったのが未だに悔しくて考えると泣けてきてしまう。
私が5億円もっているか、もしくは、山鳥毛がどうして上越市に必要だったかを説明して反対していた誰かを一人でも納得させるだけの熱量があれば、何か違っていたのだろうと思います。どちらも無かったので、ただボーっとしていただけだったのが、ものすごく悔しい。
当時上越市からもふるさと納税者に対して購入できなかった経緯の説明文が郵送されてきましたが、所有者のいうことはもっともで、突き詰めると「どうしてあの刀が上越市に必要だったか」の説明が、圧倒的に市民に足りていなかったのではないでしょうか。
山鳥毛を管理することになった備前長船刀剣博物館は、以下の記事でもちょっとだけ触れていますが、学生の頃に一度行ったことがあります。当時いくつかの施設を回っていてもヒシヒシと思ったし、今でも変わらず思うのは、岡山県というのは日本洋学の歴史をみていっても分かるように、非常に文化に対する土壌が豊かなところだということです。
ここに追いつくために、上越でも尽力してくださっている方が多くいることを知っていますが、それが今まで、あまりにも市民にみえていなかったのが今回の一連の結果なのではないかと思います。
春日山というとてつもない遺産があるにも関わらず、十日町や村上などに比べても、現段階の上越の「文化」という面はやはり未熟であると感じています。一生懸命日々整備している方がいるのに、活用が追い付いていない。
新潟県のるるぶとか買うと、上越市のページの少なさに驚きます。良い悪いとかは別として、これが外からみた客観的な評価なのだと思います。
リニューアルされた上越市立歴史博物館に、去年ふるさと納税の返礼でもらったチケットで行ってきましたが、「きっとここに山鳥毛を置きたかったのだろう」という場所をみて、涙が出そうでした。
しかしクヨクヨしていても山鳥毛は一振りしかないので、できることからしていくしかありません。
過去は変えられないけれど、未来は創っていけると偉大な先人たちは言っていました。地方再生の時代に、まだまだ可能性はたくさんあるはずなので。(白イルカもきたし、どでかい無印もできたし)
(もう何か開き直ってアメリカの美術館みたいに近現代収蔵に特化してみたらいいのではないかと思い始めた)
というわけで、まずは今年も納税してチケットを貰いたいと思います。
しかし相変わらずどこにリンクあるか分からないのでお願いメンテナンスしている人どうにかTOPにバナーでもリンクでも貼っていただきたい。もはやどうしても納税したい人だけが辿り着くリンクみたいになっている。
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