新聞や雑誌等で「これいいな」と思うと切り取ったりして保存しておくのですが、その後の整理ができきれておらず、クリアファイルにいっぱいになっている状態…。
複合機を買ってから論文のコピーや文書と併せて少しずつPDF化していっているのですが、まさに塵も積もればでなかなか片付かないですね…。
というわけで、今回はPDF化するのも微妙だったものをメモ。数年前にいただいた某社の机上カレンダーについてた、1ヶ月1名言。ついでにちょっと調べてみました。
2011年に集めた名言メモ
知恵は知識にまさる
ブレーズ・パスカル(1623-1662)
フランスの数学者。また、物理学者、哲学者、思想家、宗教家でもある。「パスカルの定理」「パスカルの三角形」「パスカルの原理」などを提唱。圧力の単位「パスカル(Pa)」としても名を残す。
知って知らざるを上とす
老子(生没年不明)
古代中国の哲学者であり、道教創案の中心人物。紀元前6世紀頃の人物と言われるが、実在が不明視される部分もある。
いわゆる「無為」を至上と無し、漢代まで「黄老の学」として大きな位置を占めていた。道家においては老子、荘子、列子の三名を三子と呼ぶ。また、説話の上では孔子に教えを授けたともされる。唐代に道教の最高神として神格化され、太上老君となった。
知る者は言わず、言う者は知らずというのもあるので混同されて「謙虚がいいよ!」と訳されている場合もありますが、「下手に知っていて元々ある知識を殺してしまうよりは、はじめから知らない方がいい。疑わないことは時に思わぬ良い結果を導くこともある」ということらしい。
知ること少なければ愛することも少ない
レオナルド・ダ・ヴィンチ(1452-1519)
15~16世紀イタリアの芸術家・科学者。最後の晩餐やモナ・リザを描く。
ダヴィンチが言ったと思うと余計になんだか胸に響きますね。ところでググっていたらナポレオンの名言とかなっている部分もあったんですが、あれは違うよね…?
知恵は知識の娘である
レオナルド・ダ・ヴィンチ(1452-1519)
ダヴィンチ2連続。パスカルの名言も含めて、知恵を出す土台は知識ということでしょうか。
われ何を知るや
ミシェル・ド・モンテーニュ (1533-1592)
16世紀ルネサンス期のフランスを代表する哲学者。モラリスト、懐疑論者、人文主義者。
現実の人間を洞察し人間の生き方を探求して綴り続けた主著『エセー』は、フランスのみならず、各国に影響を与えた、ということで、主著「随想緑」(エセー)からの名言。ググっただけでは解説が見つからなかったので解釈は不明。そのままの意味でとっていいんでしょうかね…。しかしモンテーニュの名言をググっていたら、別の場所で気になっていた名言もひっかかってきたので、これはもうエセーを読むしかないのか…。
大地は人間が生活していくための宝庫である
トーマス・ジェファーソン(1743-1826)
第3代アメリカ合衆国大統領(1801年-1809年)。アメリカ独立宣言(1776年)の主要な作者であり、アメリカ合衆国の共和制の理想を追求したことで最も影響力のあったアメリカ合衆国建国の父の一人とされている。共和制を推進し、イギリスの帝国主義に対抗する偉大な「自由の帝国」陰にある力としてアメリカの姿を描いた。首都ワシントンD.C.で就任演説を行った最初の大統領である。
環境系の企業で引用しているところが多かったです。
それでも地球は動いている
ガリレオ・ガリレイ(1564-1642)
イタリアの物理学者、天文学者、哲学者。パドヴァ大学教授。その業績から天文学の父と称され、フランシス・ベーコンとともに科学的手法の開拓者としても知られる。地動説の提唱をはじめ、振り子の等時性や天の川が無数の恒星の集合であることなどを発見。
地動説を主張して宗教裁判でその説を撤回させられたときに、つぶやいたという言葉。私は「きれいな言葉」よりも、発言した人と名言が生まれた状況に心惹かれるのですが、これはやっぱり胸熱…まさに名言。
(2016/12/17追記:このメモを書いて数年後、胸熱名言の事実を知ってまた少しがっかりする私である)
生きとし生ける者よ、大地より立ち上がれ
ヨハン・ゴットフリート・ヘルダー(1744-1803)
ドイツの哲学者・文学者、詩人、神学者。カントの哲学などに触発され、若きゲーテやシュトゥルム・ウント・ドラング、ドイツ古典主義文学およびドイツロマン主義に多大な影響を残すなどドイツ文学・哲学両面において欠かすことの出来ない人物である。
「人類の歴史の哲学者」からの引用らしいのですが、これ自体は独立した書籍なんでしょうか…ググっても出てこなかった…。翻訳されてないだけ?
誠実にまされる知恵なし
ベンジャミン・ディズレーリ(1804-1881)
イギリスのヴィクトリア朝期の政治家。首相(在任:1868年、1874年 – 1880年)。
宿敵ウィリアム・グラッドストンと共にヴィクトリア期のイギリス政党政治を牽引した。また、小説家としても活躍した。ちなみに、現在に至るまでイギリス首相となったユダヤ人はディズレーリのみである。
名前はよく耳にしていたけど、ググっていてヴィクトリア女王との関係が気になってしょうがなかったのでそのうち本買いそうです。
是を是とし非を非とす、これを知という
荀子(紀元前313年? – 紀元前238年?)
中国の戦国時代末の思想家・儒学者。諱は況、字は卿。紀元前四世紀末、趙に生まれる斉の襄王に仕え、その稷下の学の祭酒(学長職)に任ぜられる。性悪説で知られる。
よいものはよい、悪いものは悪いと道理によって判断することが、ほんとうの知識である。という意で「是是非非」で有名。正論でありましょうが、この人の弟子二人(李斯、韓非子)をはじめとして、いつの世も正論だけではまかり通らないのだなぁと思う秋の夜長です。
一葉落ちて天下の秋を知る
劉 安(前179-前122)
中国、前漢の学者。漢の高祖の孫。淮南王。学者数千人を招いて「淮南子(えなんじ)」を編纂。のち、謀反が発覚して自殺。三国志の同一名人物は全く関係ない。
落葉が早い青桐の葉が1枚落ちるのを見て、秋の来たことを知る。わずかな前触れから将来の大きな動きを予知できることのたとえ。
短き言葉に多くの知恵蔵す
ソポクレス(紀元前496年頃 – 紀元前406年頃)
アテナイの悲劇作家、古代ギリシア三大悲劇詩人の一人に数えられる。エディプスコンプレックスの元となった「オイディプス」の作者。
斎藤茂太先生もその著書で言っておられた。人間1時間くらい会話してみると大体相手のことが分かると。それの意味合いとはまぁちょっと違うけど、でもきっと根本は一緒なんじゃないかなと思うわけです。
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