鳥尾小弥太

明治中期以降

鳥尾小弥太と四将軍2ー谷干城遺稿(2)ー

四将軍とは、明治十年代に、山縣有朋を中心として政府中枢に力を持っていた陸軍主流派に反対する勢力となった、四人の将軍のことを指します。 メンバは、陸軍中将・ 谷干城、陸軍中将・三浦梧楼、陸軍少将・曽我祐準、そして陸軍中将・鳥尾小弥太で、この四...
幕末維新

20210506(閑話休題の明治陸軍雑談)

この連休は暇さえあれば文字起こしをしていたのですが、足掛け3年掛かった『恵の露』がようやく全部活字化できました~。 だいたい夜中にちょっとずつ起こしているのですが、とにかく資料に触れにくかった環境で育ったので、インターネット上で活字なったも...
著作

恵の露~鳥尾小弥太の回顧録~

恵の露とは 『恵の露』は、1901(明治34)年5月に出版された、鳥尾小弥太が自ら記した小伝です。 これに先立つ1898(明治31)年に博文館より出版された雑誌『太陽』にて、自身について記載された内容が、過去に誤った情報を流していた書の情報...
逸話

鳥尾、年上に逆らえないの巻(田中光顕『維新風雲回顧録』より)

一個前の記事で、紹介していた岡柳の資料を誤って田中光顕としていた上に名前を誤字していたので、その誤っていたほうの田中さんの『維新風雲回顧録』から、鳥尾に関する話として「山縣有朋の憤怒」から一部抜粋して紹介します。 なお、この回顧、タイトルか...
明治中期以降

鳥尾小弥太と四将軍1ー谷干城遺稿(1)ー

概要 四将軍とは 鳥尾小弥太は、長州藩出身であったことから明治初期はいわゆる「長州閥」というグループに分類されます。 長州の中で倒幕の中心戦力となった奇兵隊員として戊辰戦争後も存命していた彼は、このために明治9年、28歳という若さで陸軍中将...
逸話

鳥尾小弥太と三浦梧楼2-山縣に嫌がらせをする編-

消えていた記事の上げなおしその2です。 2010年10月31日にアップした、鳥尾と三浦と山縣のめちゃめちゃ好きな逸話です。 奇兵隊のヤンチャ者にイタズラされる山縣。 本文 三浦観樹将軍の邸内巨石あり。幅間餘に亘り長さ丈許を過ぐ。只徒に門内に...
逸話

鳥尾小弥太と陸奥宗光1

記事を整理していたら、鳥尾の逸話を紹介していた記事がいくつか消えていました。 というわけで、2011年5月11日にアップしていた、鳥尾と陸奥の舌戦逸話を上げなおします。 この逸話ものすごく好きで陸奥鳥尾コンビにはまったきっかけでもあるんです...
著作

【雑談】得庵全書をいまさら入手しました(その他雑談)

タイトルの通りなのですが、鳥尾小弥太の著作をまとめた『得庵全書』を今更ながら購入したので記念にメモ。 得庵全書とは 『得庵全書』とは、鳥尾小弥太の号『得庵』を冠した、文字通り鳥尾の著作をまとめた唯一の書籍になります。 すでに著作権が切れてい...
著作

【鳥尾小弥太】兒戀草006

概要 本文 富貴と稱し。貧賤と呼ぶも。富者必ずしも貴からず。貧者必ずしも賤しからず。元来貧富は。只財の多寡を言ふのみ。貴賤の如きは。徳と位によりて稱せらる。其位に人爵天爵の別あり。特に長幼の分。君子小人の別あり。故に朝廷には位を尚び。郷黨に...
著作

【鳥尾小弥太】兒戀草005

概要 本文 士夫外に職に勤めて録を求む。婦人内に在て奢り。心に任せて之を濫費す。これ易の所謂雷澤歸妹の象なり。其上狡を窮むれば。家を破り徳を棄つ。人生の大禍これより甚だしきはなし。 衣食住の三つは。人の依りて以て生存する所以のものなり。就中...